「ねこアニ」のお金(運用)とアニメと映画とグルメ

お金(運用)とアニメと映画とグルメについてご紹介します!

アニメの「製作委員会」ってなに?

セゾン投信の運用実績ばかり記事にしてましたのでここで、ねこアニらしい?

アニメのことについて記事にしたいと思います!

以前より、「アニメの製作委員会」については色々と憶測レベルでSNSなりで良い面・悪い面を話されていることが多いですが、簡単にご説明したい思います!

 

「製作委員会」って何? 何で「製作委員会」でアニメが作られているの?

皆さんは1つのアニメを作るときにいくら位の予算で作られていると思いますか?

以前、アニメ業界外の知り合いに参考程度に聞いた時には「1話(30分枠):100万円」位?というお話があったのですが、実際はそれよりもっともっと高くなります!

近年、僕の体感としては「1話(30分枠):1500万円以上」でアニメ発注が行われているかなと思います。

※正直、制作費は年々増加傾向にあり、既に「1500万円@1話」では制作を受けない制作会社も多々存在しております。求められるクオリティーとのバランスですが、右肩あがりで上がっていくでしょう。それでも解決されない低賃金問題。。何が原因なのか。。

 

そして、深夜アニメは「12話前後」話数がありますので、

総制作費:「1億8000万円(12話×1500万円)」

となります。ここまでが「制作」に掛かるお金です!

そして、ここから放送など展開を行っていく上でかかる「製作」に掛かるお金ですが、

総制作費に+α(「提供代(TV放送にかかるお金:月額数百万円~数千万円)・宣伝代(1クール1000万円~1500万円)・音楽制作代(数百万円)など」)の費用も掛かりますので、全体でかかる総製作費

総製作費(総制作費+α):「2億2000万円~」

くらいが、1つの深夜アニメ製作にかかるお金になります!

※あくまで目安です!作品内容によっては制作がもっと高い作品などもあります!

 

そして、この「総製作費:2億2000万円」を「1社」で払うとすると、作品がヒットしなければ、すべて赤字になるわけです…!真っ赤っか!恐ろしい!

そこで、「総製作費」を「1社」ではなく、「複数社」で持ちよることで1社毎の負担を減らすのが「製作委員会」となります!

決して安くはないアニメ製作の費用ですので「製作委員会」方式を取らないと、なかなか成立しないのが実情なんですね。。

なのですが、ここ近年はアニメの製作本数が増えつつあります…!

その理由の僕的な考えはまた今度、ご紹介しますので、お楽しみにしてください!

「製作委員会」に参加する会社ってどんな会社で、なにをしているのか!

深夜アニメでよく製作委員会に入っているのは次のような会社が多いかと思います。

・「ビデオメーカー」(製作委員会をまとめる≪幹事会社≫になることが多い)

・「出版社」(原作元だったり、ノベライズ・コミカライズなど)

・「テレビ局」

・「広告代理店」(色々な放送テレビ局との向き合い・放送時間帯調整)

・「制作会社」

・「グッズメーカー」

・「配信会社」

・「パチンコ・パチスロメーカー」

と言いますのも!

実際に作られたアニメを「利益」にしていく、放送(1次利用)以降の展開は各2次利用:「ビデオ(BDやDVD)・商品化・番組販売・配信・海外展開など」の利用形態によって、「主体になって運用する会社(窓口権利会社)」が異なっているのです。

そのため、各委員会出資会社は自社事業を率先して運用していくために参加(出資)を条件に自社事業に紐づく権利を保有していることが多いのです!

そのため、委員会参加会社は上記のように異なる事業を行っている会社が集まり組成されています。

2次利用の権利(窓口権)を持つことの更なるメリット!

ここまで読んだ方の中には、わざわざ権利を持たなくても他の会社がやってくれるなら楽じゃない?

と思われる方もいるかも知れませんが、窓口権を持つことには「運用の主体」を持つ以外にもメリットがあり「窓口手数料」という印税が存在します。

これは運用で利益を出した分、窓口権利会社には「委員会出資配分にプラスして窓口手数料(全体利益の何%か)」が支払われる!という決まり事です。

そのため各出会社は窓口権利を得て、自社が持っている窓口権利をより良く運用することで、自社により大きな利益を上げているのです!

(ただ、この窓口を運用するのは楽ではなく、人員を増やしたり営業に行ったりなど、様々な雑務が必要なので、実際には窓口手数料は運用手数料と言った所でしょう。。)

 

その他の印税

そして「窓口手数料」以外にもアニメには様々な印税が存在しています!

ケースバイケースですが、ざっくりとはこんな感じです!

・「原作印税」※原作によりまちまちです。

※原作があるアニメの場合:原作元にお支払いする印税。

※オリジナルアニメの場合:作品の元ネタを作った方にお支払いする印税。

・「放送局印税」※放送局によりまちまちです。

・「脚本家印税」※脚本家によりまちまちです。

・「監督印税」※監督によりまちまちです。

・「制作印税」(制作会社に入るお金)※制作会社によりまちまちです。

この他にも印税はあるのですが、様々な権利が絡まってアニメが作られているです!

正直様々な印税が発生しているので処理が大変です!

「製作委員会」のデメリット!

ここまで2次利用権利(窓口権利)など、色々と書かせて頂きましたが、「製作委員会」のデメリットとしてはやはり、複数会社で運営しているため、基本的には「1社」のジャッジで物事を決定できない!ということが大きいと思います。

(ほかにも細かい所だと、利益配分をする会社が多いため面倒&複雑などなど。。

 

とはいえ、何がヒットするかわからないアニメ業界ですので、「リスク分散」ができ、同じ金額を出すにしても「1つだけではなく、複数の作品を作れる」ようになる製作委員会方式メリットのほうが多く今後も続いていくと思います。

ぜひ、アニメを見た際にはどのような製作委員会によって作られているのかもチェックしてみてください!

 

初めてのアニメに関する投稿でした!

週末に1つ位はアニメについて記載したい思います!